十牛図(じゅうぎゅうず)
昨年の2月ころからコロナが流行りだして、人々の生活や常識が変わった😗
すると不安に感じることが増えて、ふと、自分は何をしたかったのか、何のために生きているのかわからなくなった人って結構いるのではないでしょうか😵
かく言うわたしも、コロナの不安に加えて生まれて初めて経験するような出会いと別れをし、ふと、わたしは本当は何をしたかったんだろうって思うようになり、年末年始は本当に辛い時間を過ごしていました😢
とはいえ、じーっとしているタイプでもないので、友人に相談したり、勧めてもらった本をもとに自分探しワークをしたりして、少しこれかなぁと思う方向が見えてきました😳
さて、本日のテーマ『十牛図』。
今年は丑年ということもあり、この絵を見かける機会が多くなるかと思いますが、禅の教え(悟り)を表した図です。
若者(修行者)が牛(本当の自分、理想とする自分)を探して、見つけて、手に入れて、自分のものにしたと思ったら、忘れて、思い出して、人に伝えていくといったストーリーになっています😊
そもそも牛って世界的に神聖なもの、大切なものとして扱われている動物。
インド(ヒンドゥー教)では最高神シヴァ神の乗り物だし、日本でだってかの菅原道真公が祀られた天満宮では御使いとして人々に親しまれています🐄
昔から畑を耕したり重い荷物を運ぶのに牛(一部地域では水牛)が人間以上の働きをしてくれたりして、人間と牛とは切っても切れない深~い関係があります✨
そんなお牛様を「本当の自分」と見立てて書かれたこの図🐮
問題提起の意識を常に持ち、
視野を広く、
決して諦めず、
努力を怠らずに、
チャンスをしっかりゲットして、
得た知識と経験を自分のものにし、
調子に乗ることなく、
真摯に自分と向き合って、
もう一度最初のころの気持ちを思い出しながら、
得た知識と経験を人と分かち合いましょう。
ということを教えてくれているのだと思います。
茶の湯の教えである利休道歌(利休百首ともいいますが)のなかに『稽古とは一より習い十を知り 十よりかへる もとのその一』という一首があります🍵
多分同じような教え。
日々この気持ちを忘れずに、真摯に、決して諦めることなく、丑年の一年にふさわしく一歩一歩進んでいきたいと思います😄